世界第5位のウクライナはちみつ!究極の高品質&激安の秘密
こんにちは、ウクライナ出身のクリスティーナです。ウクライナが「はちみつの国」として知られているので、今回はウクライナのはちみつをご紹介します。
戦争という厳しい状況下でも、ウクライナの養蜂家たちは全力で「はちみつづくり」に取り組んでおり、はちみつは今や国の食料・経済安全保障の要ともなっています。
ウクライナは「はちみつの国」
ウクライナは、豊かな自然と伝統の中で育まれたはちみつの生産地です。国内の主要な養蜂地域として、特に中央部のキーロヴォグラード、ザポリージャ、ヴィンニツィヤ地方が挙げられます。
ウクライナ国内では、約20万の農家が養蜂に従事しており、登録された養蜂所は57,500件、全体の蜂群数は約270万群にのぼります。年間のはちみつ生産量は約110,000~120,000トンです。
戦争下でも諦めない養蜂家たち
現在、ウクライナの一部の地域は戦火にさらされ、占領下に置かれている地域もあります。しかし、そのような状況下でも、ウクライナの養蜂家はひたむきに「はちみつづくり」に取り組んでいます。
ロシア軍による海上港の封鎖の影響を受けにくい希少な農産物です。主な輸出先はヨーロッパで、ポーランドやドイツが大口の消費国となっています。さらに、EUとの連携により、以前は短期間で決定されていた無税輸入のクォータが、現在は関税・手数料が撤廃され、ウクライナの養蜂家に安定した市場が保証されています。
ロシアの軍事侵攻にもかかわらず、特にフメリニツキー地方が目覚ましい成果をあげ、戦争開始から5か月で約5,000トンのはちみつを50か国以上に輸出しました。
世界市場でのウクライナはちみつの実績
ウクライナのはちみつは、2012年以降、年間10,000トン以上を輸出し、2021年時点で世界のはちみつ輸出国ランキングでは第5位に位置しています。2021年の世界トップ5の輸出国は以下の通りです:
第1位: 中国(128,600トン)
第2位: インド(70,500トン)
第3位: アルゼンチン(63,900トン)
第4位: ベトナム(61,300トン)
第5位: ウクライナ(57,800トン)
世界のはちみつ市場は着実に成長しており、2024年末には市場規模が90億ドルに達すると予測されています。ウクライナはトップ5の輸出国に入っていますが、商品単価は約2ドル/kgと、たとえばニュージーランドのマヌカハニー(約80ドル/kg)と比べると低価格に留まっています。
日本でもネットでお得にウクライナのはちみつを買うことができます。
2023年のデータによると、ウクライナは55,400トンのはちみつを1億3800万ドルで輸出しており、中国、インド、アルゼンチンに続く実績となっています。
最新技術の導入
最近では、スマートパシー(スマート養蜂所)と呼ばれる新技術が導入され、センサー、オンラインモニタリング、さらにはアグロドローンを活用して生産効率と品質を向上させています。スマートハイブの価格は約20,000~25,000フリブニャ(現行通貨単位)で、従来のものの約3倍の価格ですが、今後、国際市場でウクライナはちみつの競争力を高めるための重要な鍵と期待されています。
ウクライナのちみつの安全性と品質
ウクライナのはちみつは、その豊かな自然環境と伝統的な養蜂技術に加え、最新のスマート養蜂(スマートパシー)技術を取り入れることで、安心・安全な製品として評価されています。以下、詳しく説明します。
まず、ウクライナは自然が豊かで、化学肥料や農薬の使用が抑えられた環境で養蜂が行われています。これにより、花々から吸収される蜜は純粋で、自然由来の栄養素がそのままはちみつに反映されるのです。国内の主要な養蜂地域、特に中央部のキーロヴォグラード、ザポリージャ、ヴィンニツィヤ地方は、清浄な自然環境とバラエティ豊かな蜜源が魅力で、クリーンなはちみつ生産の好条件が整っています。
次に、伝統的な知識と近代技術の融合が、ウクライナはちみつの安全性をさらに高めています。長年にわたる養蜂の経験を持つ伝統的な手法は、厳格な衛生管理と相まって、各生産工程において高い品質基準を維持することを可能にしています。さらに、現在ではセンサーやオンラインモニタリング、アグロドローンなど最新のIT技術が導入され、蜂群の健康状態や巣箱内の温度・湿度などを常時監視。これにより、万一の異常も迅速に発見・対応され、製品の安全性と品質の安定が保証されています。
ウクライナは国際市場へ向けた安全基準にもしっかり対応しています。EUをはじめとする厳しい食品安全検査や認証基準をクリアしており、輸出先の国々から高い信頼を得ています。関税や手数料が撤廃された特別な枠組みにより、安定した市場供給が実現され、消費者は安心してウクライナ産はちみつを選ぶことができます。
ロンドンハニーアワードでウクライナはちみつの実績
ウクライナ産はちみつは、2021年5月にロンドンで開催された「London Honey Awards 2021」において、その卓越した品質が国際的に認められました。7社のウクライナ生産者が出品した10種類のはちみつが、「ブラインド」方式で審査され、味、濃度、香り、外観といった基準に基づき厳しく評価されました。その結果、ウクライナの養蜂家たちは、5つの金賞、4つの銀賞、そして1つの銅賞を受賞し、はちみつの品質の高さが証明されました。これにより、ウクライナはちみつは国際市場での信頼と競争力を大いに高める結果となりました。
まとめ
ウクライナは、戦争という困難な状況下でも、はちみつの生産と輸出で確固たる地位を築いています。国内の養蜂家たちが生み出すはちみつは、国の食料安全保障と経済にとって不可欠な存在です。世界市場で着実にシェアを拡大しながらも、価格面ではさらなる向上の余地があり、新たな技術革新によって競争力が高まることが期待されています。ウクライナのはちみつの素晴らしさとその可能性に、ぜひ注目してください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません