ウクライナ人が話す日本に対するステレオタイプ!

2019年12月31日


日本に来てからおよそ3年半経ちました。日本に来る前に大学で日本語を専攻して、先輩や先生たちに色々教わりました。そのおかげで快適に過ごせ、日本人とも円滑にコミュケーションができ、とても感謝しています。しかし実際に住んでみると教えてもらった事とか、教科書に書いている事は現実とズレがある事に気付きました。日本に住んだことがない外国人はそういう現実を知らずに家族や友達に伝えると段々ステレオタイプが生まれ続けてしまいます。一体ウクライナ人は日本人に対してどんなステレオタイプを持っているかお話ししたいと思います。

外出中スキンシップはNG

couple

「日本人は恥ずかしがり屋だから、カップルが外で手をつないでない」、「外でキスやハグはしてない」、「相手と話すとき距離を持つ」「相手と話す時目を見て話さない」等をよく耳にしました。実際に外で歩いているカップルを見たら手をつないでいる人が多いし、ベンチに座っている女性のウエストを抱いている男性も結構目に付きました。なので、その辺では大きな違いが見れなくて、どこの国でもラブラブはラブラブです 笑。

「レディーファースト」の文化がない

lady-first

これも昔の話ではないかと思いました。日本人の男性は礼儀正しくて女性に結構気を遣っているという個人的な観察になります。日本人の男性を見て次のタイプが多かったです。

・外食や娯楽費を出している

・外出中、女性のカバンを持っている

・レストランや居酒屋等に来たら女性の上着をハンガーにかける

・彼女の希望を踏まえて休日の過ごし方を考える

・デートの場所に先に着く

・エレベーターで「女性が先」のマナーを守る

なので日本ではレディーファーストがないことは思い込みに過ぎないんじゃないかと思いました。

今の時代でも長期雇用

working

1950~60年に年功序列の昇給を前提とした終身雇用制が定着してきました。入社した企業が倒産しないかぎり一生その企業で働き続ける慣行がありましたね。実は学生の頃、それについて書いている読解のテキストをよく読んでいました。そしてそれに影響され、今の時代でも新入社員で入社してから別の会社への転職は望ましくない傾向にあると思っていました。時々、授業中クラスメートと「なぜ日本人は働き方に関してそんなに柔軟性がないの?」、「一生一つの会社で働くのはきっときついよ」という意見を交わしながら、ディスカッションをしていました。人生で色々なことをやって、色々な知識を身に着けて、その後様々な分野で経験を活かすのが好きな外国人(ウクライナ人の生徒)にとって終身雇用は中々受け入れられるものではありませんでした。

しかし2016年に日本で就職したら終身雇用は過去の話ではないかと感じました。現実を見て、働き方についての柔軟性がないということは一切ないと思いました。ウクライナと違って雇用形態はとても幅広いです。正社員以外に契約社員、派遣社員、バイト、パート等です。ちなみにウクライナの雇用形態はフルタイム社員とパート社員の二つしかありません。

どんなことをやりたいか、どんな仕事が自分にとって相応しいか疑問等があれば、正社員以外の雇用形態を選べば色々な仕事で自分のスキルを磨けます。派遣社員であれば雇用期間は1ヶ月から選べるので、柔軟な働き方でなくてなんだろう。

正社員として勤めたらどうなるか気になる外国人が多いのですが、ここ数年二つのことはよく見られています。

  • 転職の求人サイトが多い
  • 正社員の転職者が多い。

この二つの事から転職は当たり前になってきているのではないかと考えれます。

日本で2社に勤めて、正社員の退職者が多かったです。そして年齢も幅広くて、20代の方もいれば40代の方もいました。

そして最後のポイントなんですが最近多くの会社は年功序列を廃止して、終身雇用は衰退していく現実です。たとえば2014年の時点でパナソニックやソニーの大企業は両方を辞めました。

以上のことを踏まえて、現在終身雇用はほぼ終焉ではないかと考えます。

 

日本の代表的な料理は寿司のみ

sushi

ウクライナでは日本に対して、よくある思い込みなのですが日本食といえば寿司です。ジャパニーズレストランに行く人はまだ天ぷらや味噌汁ぐらい知っていますが、それ以外の日本食に何があるか答えられません。もちろん、寿司は日本の代表的な料理だと否めいないのですがそれ以外にうどん、そば、そうめん(特に流しそうめん)、すきやき、しゃぶしゃぶ、とんかつなどです。さらに地方によって代表的な料理は違いますね。たとえば、福岡だったらラーメン、大阪だったらお好み焼きとたこ焼きなどですね。

多くの外国人に寿司以外の日本の食べ物を知ってもらいたいですね。

外国人に対して壁があり、日本人は冷たい

stop-speaking

実は学生のころからウクライナ人の先生たちからずっとこれを聞いていました。「いくら日本に住んでも日本人にとって外国人は「外」から来た人間ですよ」。また、「日本人は外国人との会話を避けたい」、「外国人に中々心を開けない」等です。実際に日本に住んでみて日本人の避けたいことは外国人でなく、英語ですよ。日本人は恥ずかしがり屋やら、英語に自信がないやら、英語に抵抗があるので、そういう会話を避けていますが、私達外国人が日本語を話し、意思疎通できるのであれば、全く問題がないんです。むしろ、外国人に興味を持っていて、文化の違い等についての話をしたい人が多くいると思います。また、多くの日本人はなんだかんだ英語を勉強したいので日本語で英語を教えるなら確実に日本人に大切にされます。また、最近国際結構も増えてきて(私を含めて笑)、海外に住みたい日本人も多いですよ。

 

関連記事

ウクライナ

Posted by kristina