【ウクライナ情勢2025年最新】サウジアラビアでの会談速報：ウクライナとアメリカが停戦合意へ戦略的パートナーシップを構築
ウクライナとアメリカの代表団は、2025年3月11日、サウジアラビアのジッダで会談を行いました。この会談では、停戦と平和の実現、そして両国間の関係強化が主要なテーマとして議論されました。
ウクライナ側からは、アンドリー・イェルマク大統領府長官、アンドリー・シビガ外務大臣、ルステム・ウメロフ国防大臣、パヴロ・パリサ副長官が出席しました。一方、アメリカ側からは、マルコ・ルビオ国務長官、マイケル・ウォルツ国家安全保障顧問、スティーブン・ウィトコフ中東特使が参加しました。
開始から4時間後、ウォルツ氏は記者団に対し、「両国のチームは目標に向かって進んでいる」と述べました。
ウクライナにおける持続的な停戦の実現
イェルマク氏は、記者団との会話で、平和への道筋はヨーロッパの努力にかかっていると強調しました。彼は、「ロシアがウクライナに対して行っている3年間の戦争において、停戦がこれほど近く感じられたことはありません」と述べ、停戦を実現するためには、政治的および経済的な圧力をロシアにかける必要があると指摘しました。
また、彼は「強く、安全で持続可能なヨーロッパを築くことが共通の目標」であり、その第一歩として意義ある停戦を確立する必要があると述べました。
ウクライナは平和を望んでいる
ウクライナのシビガ外務大臣は、アメリカとの会談について「ウクライナは誰よりも平和を望んでいる」とコメントしました。彼はまた、今回の会談を「平和を推進し、ウクライナとアメリカの戦略的パートナーシップを発展させる絶好の機会」と評価しました。
会談の成果と今後の展望
会談の第一ラウンドでは、海上および空域での停戦体制や希少鉱物に関する合意が議論されました。第二ラウンドでは、安全保障の保証について話し合われました。ウクライナ側のチームが米国の当局者に、ウクライナとロシアが無人機や長距離ミサイルの攻撃、エネルギー及び民間インフラへの攻撃、そして黒海での戦闘行為を控えるという部分的な停戦の提案を行うことが期待されています。
CNNによると、会談は8時間以上にわたり行われ、翌日の続行は予定されていません。ルビオ国務長官は、「今回の会談はポジティブな一歩であり、アメリカはこの提案をロシアに伝える」と述べました。
アメリカの軍事支援再開
会談後、アメリカはウクライナへの安全保障支援を即座に再開することを発表しました。ウォルツ氏は、「アメリカはウクライナを支援する」と述べ、トランプ大統領も平和実現に向けたあらゆる措置を取る用意があると表明しました。
ウクライナの国防大臣ルステム・ウメロフは、『支援の一時停止は解除され、支援が継続されている』と述べました。
停戦合意の進展
ウクライナとアメリカの共同声明では、ウクライナがアメリカの提案する30日間の即時停戦に同意したことが明らかにされました。アメリカはこの提案をロシアに伝え、相互の合意が平和への鍵であると強調しました。
アメリカは、停戦提案についてロシアと協議し、『ロシア側の相互的な対応が平和達成の鍵であることを伝える』ことを約束しました。
『私たちは「戦争が終わるかどうか」という問いから、「どのように終わるのか」という問いに進みました。そして、これはトランプ大統領の指導の下での重要な第一歩でした』と、ヴォルツ氏は述べました。
トランプ大統領は、「停戦合意の75%はプーチン次第」と述べ、ロシアが同意すれば、残るは領土の調整と書類の署名だけだと説明しました。
『つまり、完全な停戦です。ウクライナは同意しました。ロシアも同意することを期待しています。今日か明日、彼らと会談する予定です。合意に至ることを望んでいます。停戦は非常に重要です。もしロシアが同意すれば、それは素晴らしいことです。もし同意しなければ、この状況は続き、多くの人々が命を落とすでしょう』とトランプ氏は述べました。
ロシアが停戦に同意するまでの猶予期間
ウォルツ氏によると、ウクライナ代表団は「トランプ大統領の平和へのビジョンを明確に共有している」と述べ、「具体的な行動と提案」を行い、完全な停戦に同意したとのことです。ウォルツ氏は、ロシア側と「数日以内に」話し合うことを約束しました。
アメリカ国務長官マルコ・ルビオ氏は、ロシアが30日間の一時停戦提案に回答する期限があるかどうか尋ねられました。
「このアイデアを彼らに提案します。ウクライナは戦闘を停止し、対話を始める準備ができています。今度は彼らが『はい』か『いいえ』を決める必要があります。『はい』と言ってくれることを願っています。もしそうなら、私たちは大きな進展を遂げたと言えるでしょう。『いいえ』と言われた場合、残念ながら平和への障害が何であるかを知ることになるでしょう」とルビオ氏は述べました。
ルビオ氏はさらに、迅速な回答を期待しており、それによって和平プロセスの第2段階、すなわち「実質的な交渉」を開始できると付け加えました。
停戦合意の準備状況
来週、つまり3月17日から、ウクライナはパートナー国と一時的な停戦体制の詳細について議論を進める予定です。
イェルマク氏によると、サウジアラビアでのウクライナとアメリカの会談では、ロシアとの戦争を終結させるための今後の交渉の枠組みだけが議論されたとのことです。
「来週、専門家レベルで30日間の停戦について話し合いを開始することで合意しました」とイェルマク氏は述べました。
まとめ
2025年3月11日、サウジアラビアのジッダで行われたウクライナとアメリカの会談では、停戦と平和の実現、そして両国間の関係強化が主要なテーマとして議論されました。ウクライナ側は完全な停戦に同意し、アメリカはこの提案をロシアに伝えることを約束しました。
会談では、停戦体制や安全保障の保証、希少鉱物に関する合意が議論され、ウクライナは30日間の一時停戦案を提示しました。アメリカは、停戦提案をロシアに伝え、相互の合意が平和への鍵であると強調しました。
さらに、アメリカはウクライナへの軍事支援を再開し、トランプ大統領は停戦合意の75%がプーチン大統領の決断にかかっていると述べました。来週からは、専門家レベルで停戦の詳細について議論が進められる予定です。
今回の会談は、ウクライナとアメリカの戦略的パートナーシップを強化し、平和への道筋を具体化する重要な一歩となりました。