ウクライナ人が紹介する本場のウクライナ料理。ボルシチ、ワレニキ等

2021年2月15日2021年5月16日

ウクライナから日本に来て、もうすぐ5年になります。今までウクライナ人に会ったことがない日本人によく聞かれている事が【ウクライナの食べ物は何ですか？】そこで今回はウクライナの伝統料理とウクライナ人がよく食べているものを紹介したいと思います。

日本の伝統料理といえば最近では海外でも関心が高まっている和食で、基本的には『醤油』、『酒』、『みりん』、『酢』等を使いますよね。ウクライナの料理の場合は『バター』と『サワークリーム』等を使用します。次に紹介する料理にもバターかサワークリームを使います。

ボルシチ

ウクライナの伝統料理の一つとしてはボルシチがあります。知っている日本人もいますが、ボルシチはロシアの料理と思っている方も多いです。ウクライナは昔ソビエト連邦に属していたので、食文化を含めて宗教、言語、行事等が混じったのですが、ボルシチはどっちで生まれたかというとウクライナです。

ボルシチは野菜と肉を炒めてから、スープでじっくり煮込んで作ります。レシピーは色々あるので、スープの中身は特に決まっていません。一番人気があるレシピーは玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、キャベツと牛肉ですね。そして、スープの鮮やかな色を出してくれる食材はビーツです。日本ではビーツが手に入るところは少ないので、ビーツの代わりにトマトが入っているようです。

ボルシチが出来上がったらお皿に移してサワークリームを加えます。パンと一緒に食べるのが一般的です。小学校の給食やレストランのメニューに必ず入っています。

ワレニキ

ワレニキはどんなものかというと日本の餃子に近いです。形も中身も似ています。一番人気はジャガイモのワレニキか、ジャガイモとカテージチーズのワレニキです。また、甘いワレニキもウクライナ人に結構愛されています。例えばサクランボのワレニキとか、ブルーベリーワレニキとか、他にもリンゴのワレニキ等があります。どのワレニキもたっぷりサワークリームをつけてみんなはパクパク食べています。ワレニキを作るのはちょっと手間が掛かるので、学校の給食に出ていませんが、ウクライナ料理のレストランに行けば、いくつかの種類を選べます。

レシピーを別の記事に載せています。

ロールキャベツ

ロールキャベツは日本にもありますが、ウクライナのロールキャベツは少し中身が違います。野菜、肉とご飯を混ぜてキャベツに入れます。ロールキャベツが出来上がったら、最後にサワークリームをかけます。

カテージチーズ

カテージシーズはウクライナの伝統料理ではありませんが、カテージチーズを食べる文化があります。カテージチーズはタンパク質が多く、低カロリーな食品なので、体重増加を気にせずに美味しく食べられます。ウクライナ人はカテージチーズを朝食か間食として食べています。売っている種類はとても多くて、市場に行けば実際に試食して買えます。好きな味を見つかればそのままで食べても美味しいですが、お好みでサワークリーム、はちみつ、ドライフルーツ等をかけたらさらに美味しく食べられます。

シルニキ

シルニキはカッテージチーズを中心に作られているウクライナの伝統デザートです。カッテージチーズを卵、塩、砂糖、小麦と混ぜて、丸い形を作って、焼くだけですが、生地作りはちょっと難しいです。固すぎないように緩すぎないような生地を作るのはポイントです。私は日本の市販のカッテージチーズから作ってみましたが、生地が緩くなってしまい、上手に作れませんでした。やはりチーズの種類も大事ですね。仕上がりはサワークリームかジャムをかけて食べます。また、ドライフルーツを入れたり、フレッシュなベリーかナッツと組み合わせたりすればより美味しく食べられます。

ソバの実

日本では枕に入っているそばの実がウクライナでは一般的に食べられています。日本のご飯と同じような感覚でそばの実はランチメニュー等であります。味付けは少量の塩とバターだけです。写真のようにお魚か肉か、好きな野菜と一緒に食べます。

ポテトパンケーキ

ウクライナではジャガイモを使った料理がとても多いです。人気がある食べ方の一つとしてはポテトパンケーキです。一番シンプルなレシピはジャガイモをすり下ろして、すり潰した玉ねぎ、卵と小麦粉をかき混ぜて焼きます。出来立てのポテトパンケーキにサワークリームをかけたら完成です。最近のポテトパンケーキはレシピが色々あり、中にはエビを入れたり、サワークリームの代わりにキノコのソースを作ったりします。私も一つのレシピーを載せています。